
ダイエットや減量の一環で有酸素運動を取り入れる人は多いだろう。俺も減量の末期は有酸素運動を取り入れている。
だけどこう思ったことはないだろうか。
「このスピードで合ってるんかな?」
「時間ってどれくらいが理想?」
「マシンは傾斜つけた方がいいんか?」
そこで今回は、心拍数をもとに有酸素運動の強度を管理する方法を紹介する。
知ってる知らないとでは、今後の有酸素運動の効率が変わってくるので、ぜひ参考にしてほしい。

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有酸素運動で脂肪を効率よく燃焼

有酸素運動は筋トレに比べて筋肉への負荷も少なく、運動習慣の無い人でも始めやすい。
筋トレと有酸素運動をセットで行うと、脂肪燃焼効果はより高くなるが、もちろん有酸素運動のみでも脂肪はちゃんと燃やせる。
筋トレが苦手な人や、運動習慣をつける第一歩として有酸素運動を始めてみようと思っている人は、今から紹介する目標心拍数を求めて、自分に合った強度に設定してほしい。
適切な心拍数の求め方(目標心拍数)

心拍数が低いのはもちろん、高すぎても脂肪燃焼効率は落ちてしまう。
例えるなら料理の火加減。火の温度が低くいと中まで火は通らないし、高すぎても焦げてしまう。
脂肪も同じで、適切な心拍数をキープすることで、燃焼効率が上がる。結果、効果的な有酸素運動となり体を変えていくことができる。
カルボーネン法
目標心拍数を求めるために使う計算式が「カルボーネン法」というものだ。
カルボーネン法計算式
目標心拍数 = 運動強度(0.5~0.7) ×(最大心拍数 ー 安静時心拍数)+ 安静時心拍数
この計算式に数値を当てはめることで、自分にとっての適切な強度(目標心拍数)を求めることができる。
ここからは最大心拍数や安静時心拍数の意味や求め方について解説していく。
STEP①:安静時心拍数の求める

安静時心拍数とは、何も運動をしていない時の1分間の心拍数をいう。
一般的には男性で60〜70bpm、女性で65〜75bpmあたりと言われている。
ただし、個人差があるので、自分の安静時心拍数を詳しく知りたい人は、次の測り方を参考にしてほしい。
安静時心拍数の計測方法
・静かな状態で手首に指を3本当てて、15秒間で何回脈を打つか測定する。
・その値を4倍する。(15秒×4で1分間の脈拍となる)
STEP②:最大心拍数を求める
次に最大心拍数を求める。
最大心拍数とは心臓にもっとも負荷がかかった状態の心拍数ということだ。例えるなら、50mダッシュを続けて行い、肩で息をするくら呼吸が乱れているのような状態。
この求め方は簡単で「220 - 現在の年齢」が最大心拍数となる。
最大心拍数の求め方
例:40歳の場合
220 - 40 = 180
40歳の人の最大心拍数は180bpmということだ。
※こちらも個人差がある。
STEP③:カルボーネン法で求める
安静時心拍数と最大心拍数が求められたら、カルボーネン法の式に当てはめて、脂肪燃焼しやすいBPM(心拍数)を求めていく。(これをファットバーンゾーンという。)
運動強度に関しては、「0.5〜0.7」程度で良い。
ここでは40歳の人を想定して、男女それぞれの目標心拍数を求めていく。
40歳 男性の場合
男性の安静時心拍数:60〜70bpm(ここでは間をとって65で計算)
最大心拍数:220 - 40 = 180bpm
安静時心拍数:65bpm
運動強度0.5の場合 目標心拍数 =(0.5 ×(180-65))+ 65 = 122.5bpm(≒ 123bpm)
運動強度0.7の場合 目標心拍数 =(0.7 ×(180-65))+ 65 = 145.5bpm(≒ 146bpm)
40歳 男性の場合、123〜145bpmになるよう、スピードや歩幅といった強度を調整する。
40歳 女性の場合
女性の安静時心拍数:65〜75bpm(ここでは間をとって70で計算)
最大心拍数:220 - 40 = 180bpm
安静時心拍数:70bpm
運動強度0.5の場合 目標心拍数 =(0.5 ×(180-70))+ 70 = 125bpm
運動強度0.7の場合 目標心拍数 =(0.7 ×(180-70))+ 70 = 147bpm
40歳 女性の場合、125〜147bpmになるよう、スピードや歩幅といった強度を調整する。
まずは最大心拍数×60%から

運動初心者が、上記のカルボーネン法で求めた心拍数で有酸素運動を行うと、少々きついかもしれない。
そんな時はカルボーネン法の前に、下記の計算式で算出された心拍数から始めてみてほしい。
目標心拍数 = (220 - 年齢) × 60%
こちらは運動強度が低いので、慣れるまではこちらの方法でやっても問題ない。
有酸素マシンの具体的な設定

自分の脂肪燃焼ゾーン心拍数が分かったら、あとはそのゾーンをキープするように、有酸素マシンの強度を設定していく。
ウォーキングマシンの場合、まずは速度から上げていく。少しづつ上げていき、脂肪燃焼ゾーンの心拍数になれば、それ以上速度は上げずに30〜45分ほど行えば良い。
ここで注意点が一つ、速度はウォーキングに留めておきたい。
これ以上速度を上げるとジョギングになってしまうという場合は、速度ではなく傾斜をつけて強度を上げる。
ジョギングに移行してしまうと、筋分解が始まる可能性がある。そのリスクを減らすためにもウォーキングに留めておきたいというわけだ。
まとめ

今回は減量、ダイエットに効果的な有酸素運動の方法について解説した。
有酸素運動を行う際には、マシンの電極もしくはアップルウォッチなどのヘルスケア機器で、自身の心拍数を計測してみてほしい。
またウォーキングマシン以外にも、バイクや階段など、いろんな種類の有酸素マシンがあるので、自分に合った有酸素マシンを見つけて楽しみながら行ってほしい。
そして有酸素運動に慣れてきたら、筋トレにも挑戦することをおすすめする。そうすることで、より効率的に体を変えていける。
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