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筋トレの成長が加速!「過負荷の原理」とは?効果的な実践方法を解説

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筋トレをただやみくもに行なっていては、効果が現れるのに時間がかかる。

何事もそうだが、ある程度の原理や原則があり、その中で工夫していくことで、自分に合った形が見つかる。

筋トレの場合、まず知っておいてほしいのが「3原理・5原則」。この原理原則を理解した上でトレーニングを行うと、より理想の体に早く近づける。

筋トレを始めたばかりの人や、この原理原則を初めて聞いたという人はぜひ参考にしてほしい。

一度に全てを説明すると長くなるので、一個ずつ記事にしていく。

今回は「過負荷の原理」について。

3原理・5原則

3原理
 ・過負荷の原理 ← 今回の記事
 ・特異性の原理
 ・可逆性の原理

5原則
 ・全面性の原則
 ・個別性の原則
 ・意識性の原則
 ・漸進性の原則
 ・反復性の原則

クレヨンです。X(旧Twitter)もやってます。

過負荷の原理とは

「過負荷の原理(Progressive Overload)」とは、「筋肉に前回より強い負荷をかける」ということ。

ここでいう「負荷」とは、重量だけでなく、回数、セット数、可動域や動作スピードなど、さまざまな要因がある。

例えば大胸筋を鍛えるベンチプレス、50kgで10回 × 3セット行ったとしよう。すると大胸筋の筋肉は「50kg × 10回 × 3セット」に耐えられるように成長し、結果強く、大きくなる。

そして、次回のベンチプレスでは、前回より少しでも良いので負荷をあげる。こうすることによって、筋肉は強く、大きく成長していく。

なぜ過負荷が必要なのか

筋肉というのは「適応する」性質を持っている。

つまり、毎回同じ重量、同じ回数、同じセット数で行っていると、筋肉はその負荷に慣れてしまい、それ以上の成長が起こらなくなってしまう。

これをプラトー(停滞)という。

プラトーを回避したり打破するためには、「前回よりも少し強い負荷をかける」ことを意識することが大切である。

どのくらいの負荷が必要なのか

一口に負荷と言っても、「重量」「回数」「セット数」「動作スピード」と様々だ。

動作スピードで負荷を上げる方法については多少の経験が必要なので、まずは「重量、回数、セット数」のどれかを前回より少しプラスする意識で良いだろう。

初心者でも無理なく取り入れられる負荷設定の目安

重量、回数、セット数、それぞれの負荷を上げる目安について解説していく。

重量を増やす場合

上半身の場合:前回より+2.5〜5kg
下半身の場合:前回より+5〜10kg

上半身は下半身に比べて力が弱いので、
上げ幅は2.5〜5kg刻みが良い。

回数を増やす場合

10回フォームが崩れずにクリアできたら、
次回は11回行う。
12回クリアできた段階で、
重量を1段階上げる。
そしてまた10回を目指す。(重量の上げ幅は上記参照)

セット数を増やす場合

セット数を増やす目安としては、重量や回数が伸びなくなった場合の方法と考えてもらえれば良い。
前回より+1セットする。

重量や回数が伸びている間は、そちらを伸ばすことをおすすめする。

これらを参考に、少しづつ負荷を上げる意識で取り組んでほしい。

「過負荷の原理」を守らないと?

過負荷の原理を無視しても、筋肉が全く成長しない訳ではないが、やはり効率は悪くなるだろう。

過負荷の原理以外にも、今後紹介する別の原理や原則がある。これらを組み合わせることで、より効率よく筋肉を成長させられる。

そのためにも、過負荷の原理は常に意識しておきたい。

初心者でも意識すべきなのか

筋トレ初心者も「過負荷の原理」は意識してほしい。しかし、まずはフォームを確立すること。

間違ったフォームで毎回負荷を上げても、怪我のリスクが高まったり、変な癖がついたり、意図しない部位に筋肉がつく可能性があるためだ。

どのレベルのトレーニーでも適用すべきなのか

「過負荷の原理」は中級者、上級者も意識している。というか、筋トレの醍醐味はここにあるといっても良いと思う。

前回より少しでも重く、または回数多く上げる。この小さな積み重ねが、理想の体に近づく方法であり、筋トレを続けるモチベーションにもなる。

ちなみに俺が筋トレを始めた当時、ベンチプレスは30kgを8回上げるのがやっとだった。

当時の目標は60kgを一発上げることだった。

今回の「過負荷の原理」を含む、「3原理・5原則」を意識しながら取り組み、3年後には60kgどころか100kgをあげられるまでになった。

重量を増やすとフォームが崩れる

重量を上げるとフォームが崩れる場合は、重量を上げるのは避け、代わりに回数やセット数を増やす意識をした方が良い。

重量が伸びると達成感を得られるが、フォームを崩してまで伸ばすものではない。

上にも書いたが、まずはフォームファースト。これは忘れないでほしい。

フォームを崩さないよう回数を増やし、ある程度こなせるようになった段階で再度、重量を上げてトライしてほしい。

まとめ

今回は筋トレにおける「3原理・5原則」の一つ、「過負荷の原理」について解説した。

当たり前と思うかもしれないが、基本こそ最も大事である。特に筋トレ始めたての人は、1段飛ばしを考えず、着実に力をつけながら筋トレを続けてほしい。

また、筋トレの際に効率よく力を出すための栄養学や、成長しやすい食事学も別の記事にまとめているので、合わせて読んでほしい。

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  • この記事を書いた人

クレヨン

関西出身。元アスリートの経験を活かすべく、パーソナルトレーナーに。 トレーナー歴10年。 2025年からは不動産業も開始。 「水曜どうでしょう」が好きなのでこのサイトタイトルに。

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