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【宅建試験】合格した勉強方法と間違ってたこと

パソコンと時計とノートが置かれている机

2024年の俺の一番の出来事といえばやっぱり「宅地建物取引士試験」に合格したこと。

逆にこれ以外の記憶が曖昧。それくらい勉強してた。

実は受験するのは2回目。この記事で特に読んでほしいのは初受験時の間違った勉強方法について。これから資格試験を受ける人は同じ轍を踏まないようにしてほしい。

俺の屍を超えて行け。

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1回目の宅建試験:勉強法の課題と挫折

宅建試験を受けるのは実は2回目。

1回目は一昨年2023年で、この時はYouTubeで一から知識を頭に叩き込み、それをノート代わりのiPadに書き出す。っていうやり方だった。

宅建業法→法令、税、その他→権利関係と順に進め、全分野をiPadに書き出し、そこから分野別問題集。

解いて分からない部分や忘れた部分は再びYouTubeとiPadで復習。

実際にノート代わりに使ってたiPad

オーソドックスなやり方だとは思うけど、受かった今考えるとやっぱり効率が悪かった。

ノートを作る時間が膨大で、問題集を解く時間が少ない。

権利、業法、法令、税、その他、5問免除 全ての項目をノートに記載

「iPadに書く」勉強法の良さと限界

でも俺の中ではこのやり方が効率悪すぎ!という訳でもなくて、なんなら試験を受ける前から

「今年落ちたら、来年(2024年)も落ちるやろな」

と思ってた。それくらい一回目の受験の方が自信があった。

その自信の根拠が「iPadに書く」ということ。

もう少し具体的に言うと、「iPadに自分の筆跡、まとめ方、書いた場所(自宅や職場、カフェ等)」を「思い出」として残すことで

問題を解いている時に内容だけでなく、ロケーションとセットで思い出せる。ということ。

実際に試験範囲の学習を一通り終え、問題集メインの時期になると、この思い出し方がすごく合っていた気がする。

だから、この「iPad(とかノート)に書く」という作業は敬遠されがちやねんけど、「書く」という体験を「思い出」として残せるので俺は好きな勉強法の一つ。

ただ前述したように、とにかく問題を解く時間が削られる。

今回は分野別問題集が7月頃にはほぼ仕上がってたと思うねんけど、前回はまだ権利関係にも届いてなかったと思う。

分野別問題集を回し、そのまま過去問題集を解く。

一冊の問題集を理解しながら周回しない。

ここが大きく間違ってたと思う。


問題を解くことが目的化した勉強の落とし穴

結局大事な基礎である分野別問題集を理解しないまま、過去問題集に着手し、その年の点数以上が取れてたら安心する。

こんな感じだったと思う。

そして試験日が近づくにつれ、「この問題も解かないと」「この間違えた問題をもう一度やらないと」みたいな。

解くこと自体が目的になってしまってた。


試験当日と結果:悔しさを噛み締めた1年目

試験日当日は緊張こそしなかったものの、試験問題を解いてて「今年は合格点38点の年やな」と感じてたくらい。

やってきた問題集と実際の試験は全くの別物という感じだった。

なんというか本番の試験は生きてる感じがした。

野球でいう「ピッチングマシンのボール」と「試合で相手投手が投げるボール」みたいな。そんな感じがした。

自己採点は33点。当日に出る合格点予想は36〜37点。

当時は自分なりに必死で寝る間も惜しんで勉強してただけに、めちゃくちゃ悔しかったし情けなかった。

帰宅してすぐにテキスト、問題集を本棚にしまって目に入らないようにしたくらい。

登録してた宅建YouTuberも全部解除した(笑)

ここまで書いてて改めて思った。

効率悪いし、何より計画性がない。

「今日はなに勉強しよっかな〜」みたいな行き当たりばったりの勉強のまま当日を迎えてた。

不合格を受け入れるまで少し時間はかかったけど、翌年(2024年)は4月から勉強を再開すると決めた。


2回目の挑戦:勉強法を学ぶところから始める

「書く(ノートを作る)」という体験(思い出す手段)がなくなるのが不安材料としてあった分、まずは「勉強法」から勉強した。

そこで読んだのが、有名な宅建YouTuber「棚田行政書士」の紙一枚勉強法。

実は、一回目の試験勉強の時から棚田さんのYouTubeは毎日のように視聴してて、書籍も知っていた。

ただ当時は自分の勉強スタイルがある程度固まっていたため、それを崩したくなくて読んでなかった。

だから、二回目の試験勉強を始める前に「紙一枚勉強法」の勉強から取り掛かった。

そこで気づいたけど、一回目の試験勉強の時に意識してた「思い出すための作業」

これがそもそも間違ってた。


棚田行政書士の「紙一枚勉強法」との出会い

紙一枚勉強法の本に書かれてたのは、「忘れる前にもう一度やる」っていうこと。

なるほど。そういうことか。

そもそも「思い出す」という事は、「忘れてる」ということ。

一回目の勉強法は「忘れた時用」の勉強法であって、知識を定着させる為の勉強法ではなかった。

そこに気づいてから紙一枚勉強法に則って、一日4〜5問程度に留めて、それを試験日まで一日も休む事なく積み重ねた。

(それまでの勉強法は時間の許す限り、とにかく解けるだけ解く方法だった。)

前回の知識の貯金も多少はあったとは思うけど、やっぱりこの勉強法は良かった。

本当に忘れない。(というか忘れにくい。)

忘れる前に二回目、三回目と同じ内容の勉強ができる。

紙一枚勉強法

あと、この勉強法のもう一つ良いところとして、勉強自体に余裕ができるから勝手に理解しようとする。

理解していると言い回しを変えられても(初見の問題でも)ある程度解ける。

これが大きかった。理解するということは、この試験においてすごく大事な要素と実感した。

この勉強法のデメリットを敢えてあげるとしたら、明日の分を前もって勉強できないこと。

なぜなら、この勉強法は忘れないようにする為の方法やから、できる時はたくさんやる方法だと周回のペースが乱れてしまって結果、長期間やらない問題も出てきてしまう。

だから、最初のモチベーションが高い時期に一日15分〜20分くらいの勉強時間で終わってしまうという、肩透かし的な部分はある。

勉強の中盤期間に入ると逆で、一番問題をこなすフェーズに入っていく。多い時は一日6時間くらい。

最初の20分と比べると勉強時間は18倍。この勉強法の一番しんどい期間だった。

後半(試験直前期)はまたペースが緩やかになるから、その日のノルマにかかる時間は2時間くらいになっていた。

浮いた時間は苦手な部分とか、不安な部分に時間を費やせる。

一回目は試験直前期になればなるほど時間が無いという感覚だったけど、今回は直前期にこんだけゆっくりしてて大丈夫か?と逆に不安になっていた。

また、問題集はあれこれ買わず最初に買った物を突き詰める方が良いという意見が多いが、自分の場合、分野別問題集だけをずっと繰り返してると問題を覚えてしまって、あまり解く意味がなくなってきてた。(あと単純に飽きてた。)

だから一問一答集や、出る順555、予想模試2冊といろんな問題集に手を出してた。

これはあくまで分野別問題集を完璧に解ける(理解して解く)ようになったのが理由で、以前のような「あれもこれもやらなきゃ」が理由じゃない。

そこの余裕ができたのも大きかった。


直前期のトラブルと試験当日への対応

と、ここまで一日も休まず勉強してきたんだけど、直前期一週間前に丸々勉強できない期間があった。

会社の出張と催事が重なり移動や準備でなかなかいつもの勉強時間が取れなかった。

直前期やのに平均30分くらいしか勉強してなかった。

ここで一番怖かったのは、今まで積み上げてきた知識を忘れること。

なので試験前日は休みを貰い総復習に費やす事にした。

幸い8ヶ月の貯金があり、忘れてるという事はなかった。

当日は13:00から試験開始なので、そこに集中力のピークを持っていく為の方法も模索した。

前日から当日と同じ動きをする為、朝8時に起床。9時に会場近くのカフェに入り朝食を摂ってから、最後の総復習に取り掛かった。ここで解けた問題は明日も解けるはずなので付箋を外していく。

残った付箋の部分だけ、当日の最終確認で解いて行く。

集中力もお昼13時頃がピークやったから、試験当日も同じ動きで問題ない事がわかった。

15時には勉強を終えてそのまま帰宅。

帰宅後は気になるところをパラパラと見返すくらいにとどめて、最後の追い込み等はしなかった。(最後に追い込まないといけないくらいなら、前もってやれよ。と思ったから。)


試験本番で感じた「理解」の大切さ

試験日当日も、前日と同じ時間に起きて同じ時間に出発し、同じ電車に乗っては降り、同じ時間にカフェに入った。

残りの付箋が貼ってる部分を最終確認してから、会場に向かって出発。

1時間前に着席し、付箋部分をパラパラ。

実はこの最後のパラパラ確認にめっちゃ救われた。

試験が始まって、いつも通り業法から解いていくと、案の定「天空率」やら「プロパンガス」やら初見の問題が出てきた。わかるはずが無いので無視して残りの3肢から消去法で答えを出していく。

これも一回目の試験では考えて時間を浪費してたが、今回は予想模試を解く中で残り3肢が分かれば正解が分かる事に気づけてた。

だから、「天空率」や「プロパンガス」自体の答えは分からなかったけど正解していた。

つまずきそうな問題もちらほらあったけど、ここで会場に着席してからのパラパラ確認が役に立った。

あの確認がなければ落としてた問題。改めてギリギリまで確認するのことが大切さを身を持って体感した。

試験を解いてた感覚は前回と同じ37〜38点を取らないと厳しいかなという感じだった。

帰宅後、解答速報を見ながら自己採点。結果は37点。そしていろんな宅建士やYouTuber、予備校が出す合格予想点も37点±1点。

ここから1ヶ月後の合否発表まで、本当に生きた心地がしなかった。

38点なら「まあ大丈夫だろう。」35点なら「かなり厳しいだろう。」

と予測できる分、何かしらのアクションを取れると思う。しかし俺は37点...。微妙...。

しかも自己採点だから、マークミス等も考えられる。毎日2回は「宅建 合格点 予想」検索ポチ。の日々。

そんな1ヶ月を過ごし、合否発表の11月26日を迎える。


合格発表の日:待ちに待った結果

まずは深夜0時に発表される合格点。

37点

ここでまず第一関門突破。あとは朝9:00に発表される合格者番号一覧に載っているか。

寝られるわけない。自己採点37点で、合格点37点。マークミスがあれば終わり。

結局寝たのかどうかわからないまま、仕事のため朝8時50分に家を出て、駅のホームでいよいよ合格者番号一覧を確認。

アクセス集中によりなかなか表示されない。

3分くらいリロードするとやっと表示された。

あった。

と同時にうるっと来た。

そのあと職場に着くまで12回くらい確認したけど、やっぱりあった。

勉強した1200時間分の疲れがどっと来て、夜には風邪を引いた。

まあ試験当日に体調を崩さなかったから、今はいくら崩しても良いと思った。

2日後にはちゃんと合格証書も届いて、やっと実感も沸いた。


ようやく世界がモノクロからカラーに

今、2年ぶりにモノクロに写ってた世界がカラーになった感覚。

以上が俺の宅建試験に合格した勉強方法と間違っていたことの回顧録。

ちなみに元読売ジャイアンツの宮國選手も合格したらしい。しかも一発。


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クレヨン

水曜どうでしょうと阪神タイガースをこよなく愛する関西出身ブロガー。
20代はスポーツに打ち込みプロアスリートの道へ。
引退後はパーソナルトレーナーに転身、指導者の道を進む。
その傍ら、自身も舞台をフィジーク競技に移行。(入賞経験あり。)
2024年に宅建試験合格。2025年からは不動産業も開始予定。

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